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禁忌の薬に対し、「かかりつけ医の了承を得ている」とお客様に言い張られたときはどうすればよいですか?

禁忌の薬は販売すべきではありません。万が一、お客様に健康被害が生じた場合、単なるクレームでは済まされない大きなトラブルに発展する可能性があります。

質問

  • 高齢男性

  • 糖尿病の薬を服用中

こちらのお客様が、「プソイドエフェドリン配合の鼻炎薬」をレジに持ってきました。 糖尿病の方は禁忌であることを説明しましたが「かかりつけ医の了承を得ている」とのことでした。

薬剤師に相談することも考えましたが、「ほかの店では買えた」とお客様がいらだち始めたので、トラブルを避けるために「本来はおすすめしない商品です。具合が悪くなったときはかかりつけ医にすぐ相談してください」とお伝えして販売してしまいました。

このような場合、どうすればよかったのでしょうか?

回答

【村松】

禁忌の薬は販売すべきではありません。万が一、お客様に健康被害が生じた場合、単なるクレームでは済まされない大きなトラブルに発展する可能性があります。

非常に悩ましい問題ですが、おっしゃる通り、プソイドエフェドリンは糖尿病の方は「禁忌」になっているため、お客様から持病の申告があった以上、添付文書の記載に従うべきであると考えます。

「かかりつけ医の了承」を示すための証拠がないため、お客様の身に何かあった時には、販売側の賠償責任問題に発展することもあり得ます。その際、会社が質問者様を絶対に守ってくれるとも限りません。そのため、もし私が対応するとしたら、たとえお客様に怒られたとしても、事情をお話しして販売をお断りします。

お断りが難しければ、店長や上司、薬剤師に対応を代わってもらってください。私たちの接客の延長線上に、お客様の健康な生活があるということを忘れないようにしましょう。

今回の件が大きな問題に発展する可能性は低いかもしれませんが、勤務する上で、日ごろから質問者さん自身の身を守ることはとても大切です。

なお、私からの提案として、自身の手帳や大事なメモ帳などに、今回の接客でのやり取りを一言一句記録しておくことをおすすめします。もしお客様から何かご指摘などが入った際にも、販売側で記録を残しておけば、会社への報告や上司との連携がスムーズになります。

また、可能であれば、今回のできごとを先回りして店長に共有しておくとよいです。事前に事情を知っているのと知らないとでは、お客様からクレームがあった時に店長が受ける印象も違ってきます。

精神的にへとへとだとは思いますが、上記の件についてはぜひご一考ください。また何か困ったことがあれば、私たちに相談してくださいね!

村松早織

薬剤師。登録販売者の資格取得や法定研修などを行う会社を運営中。