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外用鎮痛消炎薬の「ロキソニン」と「ボルタレン」では、どちらのほうが効果が高いのでしょうか?

明確な比較データは今のところありません。ジクロフェナクがやや優勢とされるデータは多少ありますが、はっきりとは結論が出ていない状況です。

質問

手首をひねって痛めてしまった」というお客様から相談を受けました。

「何かよい貼付剤はないか?」と聞かれたので、ボルタレンシリーズのテープとロキソニンSテープをご案内したところ、「どちらの方が効果が高いですか?」と聞かれました。私は「ボルタレンかな?」と思いましたが、私の様子を見て先輩のスタッフがバトンタッチして対応してくれました。

すると先輩は「ロキソニンSテープの方が強いです」と説明し、お客様はロキソニンSテープを購入されました。

私は「ボルタレンの方が作用が強い」と認識していたのですが、間違えて覚えてしまっていたのでしょうか? なお、そのお客様は持病もなく、アレルギーもないとのことでした。

回答

【村松】

外用鎮痛消炎薬においては、第一世代の鎮痛消炎成分(サリチル酸メチルなど)よりも第二世代の鎮痛消炎成分(NSAIDs)の方がより高い効果が期待できますが、NSAIDsの成分間では比較が難しいです。

なお、市販薬の成分は、効果の高さについて明確に説明できるものはほとんどありません。そのため、お客様から「効き目が強いものがほしい」と言われた場合、「強いもの」を探し出すというよりは、「そのお客様に最も適した商品」を選ぶよう心がけましょう。

外用鎮痛消炎薬は、剤形や用法なども非常に大切な要素ですので、その辺りをお客様と相談して決めてください。また、ジクロフェナクは光線過敏症の副作用が懸念されますので、露出の多い部位(今回の「手首」も当てはまります)には避けた方が安心です。

村松早織

薬剤師。登録販売者の資格取得や法定研修などを行う会社を運営中。